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スーツの豆知識(第5話)【スーツの印象を決めるのは"カット"】

皆さんこんばんは!
bianco Brioni(ビアンコブリオーニ)専門店"Brioni Maestro" 店長の内海です。


スーツ豆知識 第5話、今回は、スーツの"カット"についてご紹介したいと思います。

同じような色、襟、丈のスーツでも、
「なんかあの人のスーツ印象が違う」などと感じたことはございませんか?

それは、スーツのカットが違うからという場合が多いです。
カットは、好みのスーツを選ぶ際の大きなポイントでもありますので、覚えておくと役に立つかと思います。


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スーツの"カット"とは?


まずはじめに、スーツのカットとは、前身頃から見たときの合わせ部分の形を指します。

スーツのカットには実は様々あり、ここの形状が印象を大きく変えますので、
ぜひ、スーツ選びの参考にしてくださいね。



【1.レギュラーカット】
regular.jpg

まずはじめはレギュラーカット。スーツの定番とも言えるカットです。
多くのスーツが、このレギュラーカットで仕立てられています。



【2.ラウンドカット】
round_cut.jpg

レギュラーカットに比べて、大きく円を描いてカットされた仕立てになります。
カットが大きい分、レギュラーカットよりフォーマル感が際立つカット方法です。



【3.カッタウェイ】
cut_away.jpg

ラウンドカットより、さらに大きくカットした仕立てになります。
腰の高さから斜めに丸くカットされたスタイルは、
モーニングスーツに多く採用されるカット方法です。

乗馬をする際に着用できるよう、前身頃がキツくならないよう、
大きく切り開いたことがカッタウェイスタイルの起源と言われています。



【4.スクエアカット】
square.jpg

これまでの3つのカットとは異なり、丸みを持たせないカット仕立てになります。
合わせ部分が多くなるダブルスーツで多く用いられますが、
レジャー用など、カジュアルな場面で使うジャケットに、このカットを選ばれるお客様も多いです。




あなたはいくつわかりますか?


では、ここでスーツのカットクイズです!!


下の写真のカットはそれぞれ、何という名前のカット仕立てでしょうか?

【1】
1.jpg


【2】
2.jpg


【3】
3.jpg


【4】
4.jpg








バッチリ分かりましたか??
それでは正解の発表です。








正解は、

【1】ラウンドカット

【2】スクエアカット

【3】カッタウェイ

【4】レギュラーカット


でした。


特にオーダーメイドでスーツを作る際には、こういったカット仕立てにも
こだわりを入れると、さらに愛着のある1着が出来上がるを思いますので
ぜひ参考にしてみてください。

例えば、最近のスーツは、タイトなシルエットが多くなってきました。
カッタウェイスタイルは、主にモーニングスーツと申し上げましたが、
乗馬をしやすいように、といった起源の通り、前の生地が少なくなる分、
窮屈感がなくなり動きやすくなります。

ですので、モーニングスーツに限らず、
タイトスーツ×カッタウェイスタイルで、動きやすさとスタイリッシュを兼ね備えたスリムスーツ

といった仕立ても可能になります。


オーダーメイドで作る際には、是非あなただけのお気に入り×こだわりポイントを入れてみてくださいね。






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スーツの豆知識(第4話)【革靴を美しく長持ちさせるポイント】 [スーツの豆知識]

皆さんこんにちは!
bianco Brioni(ビアンコブリオーニ)専門店"Brioni Maestro" 店長の内海です。


スーツ豆知識 第4話、今回のテーマはこちら
shoes2.jpg

革靴です。


革靴は、使えば使うほど革がその人の足へと馴染み風合いが出ていく一方、
使い方や手入れの仕方によって、靴の持ちが大きく変わる、デリケートなアイテムです。


今日は、あなたの大切な革靴が少しでも長く、
キレイに使えるための3つのポイントをお伝えしたいと思います。


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ポイント1
 革靴はローテーションで履くこと


靴は、ついつい替えるのが面倒で、毎日同じものを履きがちになってしまうもの。
しかし、革靴にとって、これは最も悪い履き方なのです。


その理由は、革靴は、通気性が良くないため、一日も履くと、湿気をたっぷりと吸い込んでいます。
そして、特に手入れをしない状態だと、この靴内の湿気が適切な状態に戻るのに2,3日必要です。

そのため、同じものを毎日履き続けていては、湿気のコントロールがしきれないため、
持ちが圧倒的に悪くなってしまうのです。
酷使してしまうと、最悪の場合カビが生えてしまいます。。

慣れるまでは少々面倒ですが、2,3足をローテーションで履いていくというのが、革靴にとっては理想です。



ポイント2
 雨の日は天然皮革は避け、合成皮革・人工皮革のものを使用


これも主な理由は上記のポイント1と同じです。

天然皮革だと、どうしても水分を吸い込んでしまいます。
これにより乾きがさらに悪くなること、さらに雨などの水分によりシミになってしまうため、
革靴へのストレスも大きいです。

合成皮革であれば、天然皮革でないため、革に毛穴などもなく水が染み込みにくいこと、
シミになりにくいこともあり、天然皮革より雨には強いという特徴を持っています。

雨用に合成皮革の革靴を1足ローテーションに入れておくと、それぞれの靴のストレスを分散して、
長くお使いいただけます。


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ポイント3
 日々の手入れで革靴のコンディションを保つ


そして、革靴は天然素材であるだけに日々の手入れが不可欠。
これをすることで長持ちするだけでなく、革本来の風合いが出て、さらに魅力的な1足になります。

革靴の手入れのポイントは、下記の4ステップになります。





★革靴の手入れ4ステップ★

【1.靴の汚れを粗落とし】
shoes.jpg

まずは、革靴についた汚れを落としていきます。
特にクリーナーなどは使わずに、シューズブラシを使って靴についたホコリを落としていきます。



【2.革靴用クリーナーをつけてさらに磨く。(汚れやクリームの残りをしっかりと落とす)】
cleaner.jpg


ブラシで粗方の汚れを落とした後、革靴用のクリーナーを使って磨きをかけていきます。

クリーナーは、革靴についた汚れと、前回磨いた靴表面に残ったクリームをキレイに取り除く役割をします。
洗髪で言うシャンプーの役割です。

クリーナーを布に取り、靴になじませながら汚れを取り除いていきます。
使用する布は、Tしゃつなどの、滑らかな綿素材が適しています。

この工程が済めば、靴はすっかりキレイになります。
ただし、このままでは靴表面の油分などが取れてしまっているため、とってもデリケートな状態です。
革靴は乾燥に弱いので、クリーナーで汚れを落とした後には必ず、クリームを使って革に保湿のための油分と潤いを与えてあげましょう。



【3.シューズ用クリームを靴に刷り込み、革に養分を与える】

クリーナーで磨きをかけ終わった後は、革靴用クリームを革になじませていきます。
やり方は、クリーナーと同じく、布にとったクリームを革靴へと擦り込んでいきます。
この時、靴表面にクリームを塗って、2,3分置いたあとに擦り込むことによって、さらに馴染んでいきます。

クリーナーが洗髪で言うシャンプーなら、クリームはトリートメントです。

これで磨き上げることによって革に養分が馴染み、革独特の風合いが出てきます。



【4.シューキーパーを入れて日陰で保管しておく】
keeper.jpg

革靴を磨き終わったら、シューキーパーを入れて保管しておくことが欠かせません。

シューキーパーには、一日履いた靴内の湿気を吸収や消臭によって、適切な環境を保ってくれる。
靴の型崩れを防いでキレイなシルエットを保ってくれる。
という革靴にとって重要な役割を果たしてくれるすぐれ物です。

特に湿度や消臭をコントロールするという意味では、木製のシューキーパーが優れています。
出来ればローテションをする靴の数分は準備しておきたいところです。


とはいえ、木製のシューキーパーは1足分で数千円しますし、
これを2,3足買うとなると1万円ぐらい平気でかかってしまいます。

それでも、シューキーパーは木製のものが圧倒的に良いので価格を抑えたいという方は、こちらが良いかと思います。売り切れの時もしばしばですが、木製のシューキーパーが1足700円ほどで手に入ってしまいます。
【靴長持ち】 木製 シューキーパー (シューツリー) スプリング式 メンズ 24.5-28.0cm 左右兼用 3足セット


以上、革靴を長持ちさせるための3つのポイントでした。

オシャレは足元から、なんて言葉があるように、革靴はスーツスタイルの中でも大変重要なポイントです。


セールスマンが訪れた際、まず相手の足元をチェックする顧客が多いそうです。
相手先に訪れるセールスマンが自分のところに営業に出向くにあたり、どれだけ自分の足元にケアをして、相手先に踏み入って来ているのか、その姿勢で仕事に対する姿勢を間接的に見極めているのだとか。


確かに自分が顧客の立場だとして、革靴がくたびれて汚れた営業さんに、出入りしてもらいたくないですもんね。


オシャレは足元から、そして足元は相手によく見られている。


このことを気にかけて、あなたの大切な革靴を手入れしてみてくださいね。



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